県立の特別支援学校（視覚障がい、聴覚障がい、知的障がい、肢体不自由）に在籍する通学困難な児童生徒が、毎日の生活を営みながら、生活のリズムをつくるなどの生活基盤を整え、自立し社会参加する力を養う寄宿舎です。
木造の建物をＲＣ造で分割することで、木造各棟は、建築基準法上の耐火要求の緩和を適用しています。それにより、共用棟の吹抜などは柱や梁などの構造材を現しにすることで、木の温もりを全面に感じられる空間にしています。
中央棟の屋根は、県産規格材を使用した、レシプロカル構造の重ね梁ユニットで支えています。４つの部材が相持ちとなるこの架構は、視覚・聴覚・知的・肢体の障がいのある児童生徒が、協力しながら暮らしてゆくことを願ったコンセプトを表象しています。