老朽化により解体された学生寮の跡地に、学生の良好な住空間の確保と寮の円滑な運営を目的に、大浴場・集会室を集約した学生寮を新設しました。学生寮は３層、天井高を確保したい大浴場・集会室は２層の建物構成としています。
敷地内にある新設校舎や学生寮の雰囲気に馴染むよう、コンクリートの打放し・グリッド形状を強調した外観としました。
各居室にはサービスバルコニーと掃出し窓を設け日射をコントロールし、また建物中央部の廊下は暗い空間とならないよう共用部から光を採り込みました。外壁は外断熱工法を、開口部は複層ガラス・Low-eガラスを積極的に採用することで建物の環境負荷低減・住環境の向上を目指しました。学生寮の部分は３室１グリッドのラーメン構造とすることでフレキシビリティを確保しました。集会室は柱の無い大空間とし、大浴場は限られたスペースで数百人の学生が短時間で利用できる動線計画としました。